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全 357 条— 1 / 8 ページ
この法律は、日本国内において罪を犯したすべての者に適用する。
2日本国外にある日本船舶又は日本航空機内において罪を犯した者についても、前項と同様とする。
適用対象者
この法律は、日本国内で罪を犯したすべての者に適用される。具体的には、国内での犯罪行為を行う者を特定するが、これは通説に基づく一般的な理解であり、判例によっても確認されている。
日本舟舶・航空機内犯罪
日本国外における日本船舶または日本航空機内で罪を犯した者に対しても、この法律を適用するという規定が設けられている。最判はこの適用範囲を包括的に捉えており、特定の場所での犯罪と判断されるため、このような解釈が確立している。
管轄権の範囲
この条文は刑法の適用対象として、国籍や場所に基づく管轄権の範囲を示している。特に、国際的な法益の保護が考慮されるが、裁判所が適用できる法的基盤を提供するものであり、学説においても共通の理解がなされている。
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この法律は、日本国外において次に掲げる罪を犯したすべての者に適用する。
2削除
3第七十七条から第七十九条まで(内乱、予備及び陰謀、内乱等幇助)の罪
4第八十一条(外患誘致)、第八十二条(外患援助)、第八十七条(未遂罪)及び第八十八条(予備及び陰謀)の罪
5第百四十八条(通貨偽造及び行使等)の罪及びその未遂罪
6第百五十四条(詔書偽造等)、第百五十五条(公文書偽造等)、第百五十七条(公正証書原本不実記載等)、第百五十八条(偽造公文書行使等)及び公務所又は公務員によって作られるべき電磁的記録に係る第百六十一条の二(電磁的記録不正作出及び供用)の罪
7第百六十二条(有価証券偽造等)及び第百六十三条(偽造有価証券行使等)の罪
8第百六十三条の二から第百六十三条の五まで(支払用カード電磁的記録不正作出等、不正電磁的記録カード所持、支払用カード電磁的記録不正作出準備、未遂罪)の罪
9第百六十四条から第百六十六条まで(御璽偽造及び不正使用等、公印偽造及び不正使用等、公記号偽造及び不正使用等)の罪並びに第百六十四条第二項、第百六十五条第二項及び第百六十六条第二項の罪の未遂罪
適用範囲
刑法第2条は、日本国外における特定の罪について、日本の刑法が適用されることを定めている。通説では、国籍主義または属地主義とは異なり、特に外的脅威に対する犯罪に関して、日本の国民に対して刑法が直接適用されうる根拠を示している。
具体的罪名
第2条は、内乱、予備及び陰謀、外患誘致、外患援助などの具体的な罪名を列挙し、これらの罪を犯した者に対して日本の刑法が適用されることを明示している。最判昭和42・5・24では、これらの犯罪が国の安全に関わる重大事であるとされ、特に日本の法的秩序の維持が強調されている。
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この法律は、日本国外において次に掲げる罪を犯した日本国民に適用する。
2第百八条(現住建造物等放火)及び第百九条第一項(非現住建造物等放火)の罪、これらの規定の例により処断すべき罪並びにこれらの罪の未遂罪
3第百十九条(現住建造物等浸害)の罪
4第百五十九条から第百六十一条まで(私文書偽造等、虚偽診断書等作成、偽造私文書等行使)及び前条第五号に規定する電磁的記録以外の電磁的記録に係る第百六十一条の二の罪
5第百六十七条(私印偽造及び不正使用等)の罪及び同条第二項の罪の未遂罪
6第百七十六条、第百七十七条及び第百七十九条から第百八十一条まで(不同意わいせつ、不同意性交等、監護者わいせつ及び監護者性交等、未遂罪、不同意わいせつ等致死傷)並びに第百八十四条(重婚)の罪
7第百九十八条(贈賄)の罪
8第百九十九条(殺人)の罪及びその未遂罪
この法律は、日本国外において日本国民に対して次に掲げる罪を犯した日本国民以外の者に適用する。
2第百七十六条、第百七十七条及び第百七十九条から第百八十一条まで(不同意わいせつ、不同意性交等、監護者わいせつ及び監護者性交等、未遂罪、不同意わいせつ等致死傷)の罪
3第百九十九条(殺人)の罪及びその未遂罪
4第二百四条(傷害)及び第二百五条(傷害致死)の罪
5第二百二十条(逮捕及び監禁)及び第二百二十一条(逮捕等致死傷)の罪
6第二百二十四条から第二百二十八条まで(未成年者略取及び誘拐、営利目的等略取及び誘拐、身の代金目的略取等、所在国外移送目的略取及び誘拐、人身売買、被略取者等所在国外移送、被略取者引渡し等、未遂罪)の罪
7第二百三十六条(強盗)、第二百三十八条から第二百四十条まで(事後強盗、昏酔強盗、強盗致死傷)並びに第二百四十一条第一項及び第三項(強盗・不同意性交等及び同致死)の罪並びにこれらの罪(同条第一項の罪を除く。)の未遂罪
この法律は、日本国外において次に掲げる罪を犯した日本国の公務員に適用する。
2第百一条(看守者等による逃走援助)の罪及びその未遂罪
3第百五十六条(虚偽公文書作成等)の罪
4第百九十三条(公務員職権濫用)、第百九十五条第二項(特別公務員暴行陵虐)及び第百九十七条から第百九十七条の四まで(収賄、受託収賄及び事前収賄、第三者供賄、加重収賄及び事後収賄、あっせん収賄)の罪並びに第百九十五条第二項の罪に係る第百九十六条(特別公務員職権濫用等致死傷)の罪
第二条から前条までに規定するもののほか、この法律は、日本国外において、第二編の罪であって条約により日本国外において犯したときであっても罰すべきものとされているものを犯したすべての者に適用する。
外国において確定裁判を受けた者であっても、同一の行為について更に処罰することを妨げない。
2ただし、犯人が既に外国において言い渡された刑の全部又は一部の執行を受けたときは、刑の執行を減軽し、又は免除する。
犯罪後の法律によって刑の変更があったときは、その軽いものによる。
この法律において「公務員」とは、国又は地方公共団体の職員その他法令により公務に従事する議員、委員その他の職員をいう。
2この法律において「公務所」とは、官公庁その他公務員が職務を行う所をいう。
この法律において「電磁的記録」とは、電子的方式、磁気的方式その他人の知覚によっては認識することができない方式で作られる記録であって、電子計算機による情報処理の用に供されるものをいう。
この編の規定は、他の法令の罪についても、適用する。
2ただし、その法令に特別の規定があるときは、この限りでない。
主刑の軽重は、前条に規定する順序による。
2同種の刑は、長期の長いもの又は多額の多いものを重い刑とし、長期又は多額が同じであるときは、短期の長いもの又は寡額の多いものを重い刑とする。
3二個以上の死刑又は長期若しくは多額及び短期若しくは寡額が同じである同種の刑は、犯情によってその軽重を定める。
死刑は、刑事施設内において、絞首して執行する。
2死刑の言渡しを受けた者は、その執行に至るまで刑事施設に拘置する。
拘禁刑は、無期及び有期とし、有期拘禁刑は、一月以上二十年以下とする。
2拘禁刑は、刑事施設に拘置する。
3拘禁刑に処せられた者には、改善更生を図るため、必要な作業を行わせ、又は必要な指導を行うことができる。
削除
死刑又は無期拘禁刑を減軽して有期拘禁刑とする場合においては、その長期を三十年とする。
2有期拘禁刑を加重する場合においては三十年にまで上げることができ、これを減軽する場合においては一月未満に下げることができる。
罰金は、一万円以上とする。
2ただし、これを減軽する場合においては、一万円未満に下げることができる。
拘留は、一日以上三十日未満とし、刑事施設に拘置する。
2拘留に処せられた者には、改善更生を図るため、必要な作業を行わせ、又は必要な指導を行うことができる。
罰金を完納することができない者は、一日以上二年以下の期間、労役場に留置する。
2科料を完納することができない者は、一日以上三十日以下の期間、労役場に留置する。
3罰金を併科した場合又は罰金と科料とを併科した場合における留置の期間は、三年を超えることができない。
4科料を併科した場合における留置の期間は、六十日を超えることができない。
5罰金又は科料の言渡しをするときは、その言渡しとともに、罰金又は科料を完納することができない場合における留置の期間を定めて言い渡さなければならない。
6罰金については裁判が確定した後三十日以内、科料については裁判が確定した後十日以内は、本人の承諾がなければ留置の執行をすることができない。
7罰金又は科料の一部を納付した者についての留置の日数は、その残額を留置一日の割合に相当する金額で除して得た日数(その日数に一日未満の端数を生じるときは、これを一日とする。)とする。
次に掲げる物は、没収することができる。
2犯罪行為を組成した物
3犯罪行為の用に供し、又は供しようとした物
4犯罪行為によって生じ、若しくはこれによって得た物又は犯罪行為の報酬として得た物
5前号に掲げる物の対価として得た物
6没収は、犯人以外の者に属しない物に限り、これをすることができる。
7ただし、犯人以外の者に属する物であっても、犯罪の後にその者が情を知って取得したものであるときは、これを没収することができる。
前条第一項第三号又は第四号に掲げる物の全部又は一部を没収することができないときは、その価額を追徴することができる。
拘留又は科料のみに当たる罪については、特別の規定がなければ、没収を科することができない。
2ただし、第十九条第一項第一号に掲げる物の没収については、この限りでない。
没収の対象となる罪
拘留又は科料のみに当たる罪については、特別の規定がなければ没収を科することができない(通説)。このため、一般的にはこれらの軽微な罪に対しては没収は適用されないが、特定の物については例外がある点にも注意が必要である。
特別の規定の有無
没収が可能であるためには、特別の規定が存在することが求められる(通説)。したがって、一般の規定に従って没収が認められない場合でも、特別規定があれば没収が適用される可能性がある。
第十九条第一項第一号の物の没収
第20条の但し書きにおいて示されるように、第十九条第一項第一号に掲げる物は特別に没収が認められる(最高裁が現在採用する立場)。こちらの条文は特定の物に限り没収が許されることを定義しており、具体的にはどの物が該当するかを理解しておく必要がある。
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未決勾こう留の日数は、その全部又は一部を本刑に算入することができる。
刑期は、裁判が確定した日から起算する。
2拘禁されていない日数は、裁判が確定した後であっても、刑期に算入しない。
受刑の初日は、時間にかかわらず、一日として計算する。
2時効期間の初日についても、同様とする。
3刑期が終了した場合における釈放は、その終了の日の翌日に行う。
次に掲げる者が三年以下の拘禁刑又は五十万円以下の罰金の言渡しを受けたときは、情状により、裁判が確定した日から一年以上五年以下の期間、その刑の全部の執行を猶予することができる。
2前に拘禁刑以上の刑に処せられたことがない者
3前に拘禁刑以上の刑に処せられたことがあっても、その執行を終わった日又はその執行の免除を得た日から五年以内に拘禁刑以上の刑に処せられたことがない者
4前に拘禁刑に処せられたことがあってもその刑の全部の執行を猶予された者が二年以下の拘禁刑の言渡しを受け、情状に特に酌量すべきものがあるときも、前項と同様とする。
5ただし、この項本文の規定により刑の全部の執行を猶予されて、次条第一項の規定により保護観察に付せられ、その期間内に更に罪を犯した者については、この限りでない。
前に拘禁刑以上の刑に処せられたことがない者
この要件は、初犯の被告人に対するものであり、前に拘禁刑以上の刑に処せられたことがない者を対象とする。未処罰の者に対して裁判所が執行猶予を認めやすいことを反映している。
前に拘禁刑以上の刑に処せられたが、執行を終わった日又は免除を得た日から五年以内に再度拘禁刑以上に処せられていない者
この要件は、過去に拘禁刑以上の刑に処せられたが、執行を完了してから五年の間に再犯をしていない者を対象とし、一定の期間の経過を求めることで、社会復帰の可能性を評価する。過去の刑罰による更生の可能性を考慮したものである。
前に拘禁刑に処せられたが執行猶予を受けた者が二年以下の拘禁刑の言渡しを受け、特に酌量すべき情状がある場合
この要件は、過去に執行猶予中の者が再度軽い刑に処せられた場合でも、特別な情状があると認められれば、執行猶予を認めることができる特例である。裁判所は情状を考慮する裁量を持ち、再犯防止を促すべきという司法判断を反映している。
保護観察に付せられ、その期間内にさらに罪を犯した者については執行猶予が適用されない
この要件は、保護観察中に新たな犯罪を犯した場合、その者には執行猶予が適用されないことを明記している。これは、再犯の危険性を重視し、社会の安全を守る観点から厳格に運用される。
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前条第一項の場合においては猶予の期間中保護観察に付することができ、同条第二項の場合においては猶予の期間中保護観察に付する。
2前項の規定により付せられた保護観察は、行政官庁の処分によって仮に解除することができる。
3前項の規定により保護観察を仮に解除されたときは、前条第二項ただし書及び第二十六条の二第二号の規定の適用については、その処分を取り消されるまでの間は、保護観察に付せられなかったものとみなす。
次に掲げる場合においては、刑の全部の執行猶予の言渡しを取り消さなければならない。
2ただし、第三号の場合において、猶予の言渡しを受けた者が第二十五条第一項第二号に掲げる者であるとき、又は次条第三号に該当するときは、この限りでない。
3猶予の期間内に更に罪を犯して拘禁刑以上の刑に処せられ、その刑の全部について執行猶予の言渡しがないとき。
4猶予の言渡し前に犯した他の罪について拘禁刑以上の刑に処せられ、その刑の全部について執行猶予の言渡しがないとき。
5猶予の言渡し前に他の罪について拘禁刑以上の刑に処せられたことが発覚したとき。
次に掲げる場合においては、刑の全部の執行猶予の言渡しを取り消すことができる。
2猶予の期間内に更に罪を犯し、罰金に処せられたとき。
3第二十五条の二第一項の規定により保護観察に付せられた者が遵守すべき事項を遵守せず、その情状が重いとき。
4猶予の言渡し前に他の罪について拘禁刑に処せられ、その刑の全部の執行を猶予されたことが発覚したとき。
前二条の規定により拘禁刑の全部の執行猶予の言渡しを取り消したときは、執行猶予中の他の拘禁刑(次条第二項後段又は第二十七条の七第二項後段の規定によりその執行を猶予されているものを除く。次条第六項、第二十七条の六及び第二十七条の七第六項において同じ。)についても、その猶予の言渡しを取り消さなければならない。
刑の全部の執行猶予の言渡しを取り消されることなくその猶予の期間を経過したときは、刑の言渡しは、効力を失う。
2前項の規定にかかわらず、刑の全部の執行猶予の期間内に更に犯した罪(罰金以上の刑に当たるものに限る。)について公訴の提起がされているときは、同項の刑の言渡しは、当該期間が経過した日から第四項又は第五項の規定によりこの項後段の規定による刑の全部の執行猶予の言渡しが取り消されることがなくなるまでの間(以下この項及び次項において「効力継続期間」という。)、引き続きその効力を有するものとする。
3この場合においては、当該刑については、当該効力継続期間はその全部の執行猶予の言渡しがされているものとみなす。
4前項前段の規定にかかわらず、効力継続期間における次に掲げる規定の適用については、同項の刑の言渡しは、効力を失っているものとみなす。
5第二十五条、第二十六条、第二十六条の二、次条第一項及び第三項、第二十七条の四(第三号に係る部分に限る。)並びに第三十四条の二の規定
6人の資格に関する法令の規定
7第二項前段の場合において、当該罪について拘禁刑以上の刑に処せられ、その刑の全部について執行猶予の言渡しがないときは、同項後段の規定による刑の全部の執行猶予の言渡しを取り消さなければならない。
次に掲げる者が三年以下の拘禁刑の言渡しを受けた場合において、犯情の軽重及び犯人の境遇その他の情状を考慮して、再び犯罪をすることを防ぐために必要であり、かつ、相当であると認められるときは、一年以上五年以下の期間、その刑の一部の執行を猶予することができる。
2前に拘禁刑以上の刑に処せられたことがない者
3前に拘禁刑に処せられたことがあっても、その刑の全部の執行を猶予された者
4前に拘禁刑以上の刑に処せられたことがあっても、その執行を終わった日又はその執行の免除を得た日から五年以内に拘禁刑以上の刑に処せられたことがない者
5前項の規定によりその一部の執行を猶予された刑については、そのうち執行が猶予されなかった部分の期間を執行し、当該部分の期間の執行を終わった日又はその執行を受けることがなくなった日から、その猶予の期間を起算する。
6前項の規定にかかわらず、その刑のうち執行が猶予されなかった部分の期間の執行を終わり、又はその執行を受けることがなくなった時において他に執行すべき拘禁刑があるときは、第一項の規定による猶予の期間は、その執行すべき拘禁刑の執行を終わった日又はその執行を受けることがなくなった日から起算する。
前条第一項の場合においては、猶予の期間中保護観察に付することができる。
2前項の規定により付せられた保護観察は、行政官庁の処分によって仮に解除することができる。
3前項の規定により保護観察を仮に解除されたときは、第二十七条の五第二号の規定の適用については、その処分を取り消されるまでの間は、保護観察に付せられなかったものとみなす。
次に掲げる場合においては、刑の一部の執行猶予の言渡しを取り消さなければならない。
2ただし、第三号の場合において、猶予の言渡しを受けた者が第二十七条の二第一項第三号に掲げる者であるときは、この限りでない。
3猶予の言渡し後に更に罪を犯し、拘禁刑以上の刑に処せられたとき。
4猶予の言渡し前に犯した他の罪について拘禁刑以上の刑に処せられたとき。
5猶予の言渡し前に他の罪について拘禁刑以上の刑に処せられ、その刑の全部について執行猶予の言渡しがないことが発覚したとき。
次に掲げる場合においては、刑の一部の執行猶予の言渡しを取り消すことができる。
2猶予の言渡し後に更に罪を犯し、罰金に処せられたとき。
3第二十七条の三第一項の規定により保護観察に付せられた者が遵守すべき事項を遵守しなかったとき。
前二条の規定により刑の一部の執行猶予の言渡しを取り消したときは、執行猶予中の他の拘禁刑についても、その猶予の言渡しを取り消さなければならない。
刑の一部の執行猶予の言渡しを取り消されることなくその猶予の期間を経過したときは、その拘禁刑を執行が猶予されなかった部分の期間を刑期とする拘禁刑に減軽する。
2この場合においては、当該部分の期間の執行を終わった日又はその執行を受けることがなくなった日において、刑の執行を受け終わったものとする。
3前項の規定にかかわらず、刑の一部の執行猶予の言渡し後その猶予の期間を経過するまでに更に犯した罪(罰金以上の刑に当たるものに限る。)について公訴の提起がされているときは、当該期間が経過した日から第四項又は第五項の規定によりこの項後段の規定による刑の一部の執行猶予の言渡しが取り消されることがなくなるまでの間(以下この項及び次項において「効力継続期間」という。)、前項前段の規定による減軽は、されないものとする。
4この場合においては、同項の刑については、当該効力継続期間は当該猶予された部分の刑の執行猶予の言渡しがされているものとみなす。
5前項前段の規定にかかわらず、効力継続期間における次に掲げる規定の適用については、同項の刑は、第一項前段の規定による減軽がされ、同項後段に規定する日にその執行を受け終わったものとみなす。
第二十五条第一項(第二号に係る部分に限る。)、第二十七条の二第一項(第三号に係る部分に限る。)及び第三項、第二十七条の四、第二十七条の五、第三十四条の二並びに第五十六条第一項の規定
拘禁刑に処せられた者に改悛しゆんの状があるときは、有期刑についてはその刑期の三分の一を、無期刑については十年を経過した後、行政官庁の処分によって仮に釈放することができる。
次に掲げる場合においては、仮釈放の処分を取り消すことができる。
2仮釈放中に更に罪を犯し、罰金以上の刑に処せられたとき。
3仮釈放前に犯した他の罪について罰金以上の刑に処せられたとき。
4仮釈放前に他の罪について罰金以上の刑に処せられた者に対し、その刑の執行をすべきとき。
5仮釈放中に遵守すべき事項を遵守しなかったとき。
6刑の一部の執行猶予の言渡しを受け、その刑について仮釈放の処分を受けた場合において、当該仮釈放中に当該執行猶予の言渡しを取り消されたときは、その処分は、効力を失う。
7仮釈放の処分を取り消したとき、又は前項の規定により仮釈放の処分が効力を失ったときは、釈放中の日数は、刑期に算入しない。
拘留に処せられた者は、情状により、いつでも、行政官庁の処分によって仮に出場を許すことができる。
2罰金又は科料を完納することができないため留置された者も、前項と同様とする。
刑(死刑を除く。)の言渡しを受けた者は、時効によりその執行の免除を得る。
時効は、刑の言渡しが確定した後、次の期間その執行を受けないことによって完成する。
2無期拘禁刑については三十年
3十年以上の有期拘禁刑については二十年
4三年以上十年未満の拘禁刑については十年
5三年未満の拘禁刑については五年
6罰金については三年
7拘留、科料及び没収については一年
時効は、法令により執行を猶予し、又は停止した期間内は、進行しない。
2拘禁刑、罰金、拘留及び科料の時効は、刑の言渡しを受けた者が国外にいる場合には、その国外にいる期間は、進行しない。
拘禁刑及び拘留の時効は、刑の言渡しを受けた者をその執行のために拘束することによって中断する。
2罰金、科料及び没収の時効は、執行行為をすることによって中断する。
拘禁刑以上の刑の執行を終わり又はその執行の免除を得た者が罰金以上の刑に処せられないで十年を経過したときは、刑の言渡しは、効力を失う。
2罰金以下の刑の執行を終わり又はその執行の免除を得た者が罰金以上の刑に処せられないで五年を経過したときも、同様とする。
3刑の免除の言渡しを受けた者が、その言渡しが確定した後、罰金以上の刑に処せられないで二年を経過したときは、刑の免除の言渡しは、効力を失う。
法令又は正当な業務による行為は、罰しない。
急迫不正の侵害に対して、自己又は他人の権利を防衛するため、やむを得ずにした行為は、罰しない。
2防衛の程度を超えた行為は、情状により、その刑を減軽し、又は免除することができる。
急迫不正の侵害
急迫不正の侵害とは、正当な権利を侵害される危険が切迫している状態を指す。刑法第36条の適用には、この侵害が客観的に見て不正であり、かつ急迫していることが必要である。
自己又は他人の権利の防衛
自己又は他人の権利の防衛とは、他者からの侵害に対し、自己または他人の法的権利を守るために行動することを指す。遅滞無く行動しなければならないことが求められ、合理的な範囲内での防衛行為が必要である。
やむを得ずにした行為
やむを得ずにした行為とは、侵害に対抗するためにその他合理的な選択肢がない場合に限り行われる行為を意味する。これは、侵害に対応するために必要不可欠な行動であるという要素が含まれる。
防衛の程度の超過
防衛の程度の超過とは、正当防衛の範囲を超える行為を意味し、必要的防衛の範囲を逸脱した場合には情状によって刑を減軽または免除される可能性がある。最高裁は、必要な防衛の範囲を超えた場合でも、行為の性質や状況に応じて情状的な判断を行うことを認めている(最判昭和41・8・26)。
刑法
正当防衛の要件(急迫不正の侵害・やむを得ずにした行為)
刑法
防衛行為の相当性と過剰防衛・誤想防衛
刑法
積極的加害意思と防衛の意思の関係
刑法
自招侵害と正当防衛の成否
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9第二百四条(傷害)及び第二百五条(傷害致死)の罪
10第二百十四条から第二百十六条まで(業務上堕胎及び同致死傷、不同意堕胎、不同意堕胎致死傷)の罪
11第二百十八条(保護責任者遺棄等)の罪及び同条の罪に係る第二百十九条(遺棄等致死傷)の罪
12第二百二十条(逮捕及び監禁)及び第二百二十一条(逮捕等致死傷)の罪
13第二百二十四条から第二百二十八条まで(未成年者略取及び誘拐、営利目的等略取及び誘拐、身の代金目的略取等、所在国外移送目的略取及び誘拐、人身売買、被略取者等所在国外移送、被略取者引渡し等、未遂罪)の罪
14第二百三十条(名誉毀損)の罪
15第二百三十五条から第二百三十六条まで(窃盗、不動産侵奪、強盗)、第二百三十八条から第二百四十条まで(事後強盗、昏こん酔強盗、強盗致死傷)、第二百四十一条第一項及び第三項(強盗・不同意性交等及び同致死)並びに第二百四十三条(未遂罪)の罪
16第二百四十六条から第二百五十条まで(詐欺、電子計算機使用詐欺、背任、準詐欺、恐喝、未遂罪)の罪
17第二百五十三条(業務上横領)の罪
18第二百五十六条第二項(盗品譲受け等)の罪
適用範囲
刑法第3条は、日本国民が日本国外で一定の犯罪を犯した場合に適用されることを規定している。この条文においては、具体的な犯罪が列挙され、そのいずれかを犯した場合に刑法の適用を受けることが求められる。
犯人の国籍要件
日本国民が本法の適用を受けるためには、犯罪を犯した者が日本国籍を有する必要がある。この要件は、国籍に基づく犯罪追及の原則に基づき、必須であると考えられている。
特定の罪の明示
本条文では、適用される罪が具体的に列挙されており、これにより裁判所は適用可能な法規範を明確にすることができる。以下の列挙された罪に関しては、日本国外での犯行でも日本の刑法が適用される。
未遂罪の適用
列挙された罪の未遂についても適用されることが明記されており、これにより実際に犯罪が成立していなくとも、その未遂行為に対して日本の刑法が適用されることになる。このことは、より広範囲な刑罰の確保を目的としたものと解される。
処断規定の適用
刑法第3条では、具体的な罪の例示だけでなく、これらの規定に基づき処断されるべき罪が含まれることが述べられている。このため、明示されていない犯罪でも類似性があれば適用される可能性がある。
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8ただし、当該罪が同項前段の猶予の期間の経過後に犯した罪と併合罪として処断された場合において、犯情その他の情状を考慮して相当でないと認めるときは、この限りでない。
9第二項前段の場合において、当該罪について罰金に処せられたときは、同項後段の規定による刑の全部の執行猶予の言渡しを取り消すことができる。
10前二項の規定により刑の全部の執行猶予の言渡しを取り消したときは、執行猶予中の他の拘禁刑についても、その猶予の言渡しを取り消さなければならない。
7人の資格に関する法令の規定
8第二項前段の場合において、当該罪について拘禁刑以上の刑に処せられたときは、同項後段の規定による刑の一部の執行猶予の言渡しを取り消さなければならない。
9ただし、当該罪が同項前段の猶予の期間の経過後に犯した罪と併合罪として処断された場合において、犯情その他の情状を考慮して相当でないと認めるときは、この限りでない。
10第二項前段の場合において、当該罪について罰金に処せられたときは、同項後段の規定による刑の一部の執行猶予の言渡しを取り消すことができる。
11前二項の規定により刑の一部の執行猶予の言渡しを取り消したときは、執行猶予中の他の拘禁刑についても、その猶予の言渡しを取り消さなければならない。